虫が良すぎまいか!
14日、護衛艦「さみだれ」と「さざなみ」が呉基地を出航しました。「海賊新法」成立の見込みもないままに、自衛隊法82条「海上警備行動」による応急的、「さみだれ」的派遣です。「海賊」を逮捕するために海上保安庁の職員が4人づつ乗艦していますが、逮捕した場合、どこで裁判を受けさせるのかも定かではありません。
ところで、海上自衛隊が保護対象船舶としているのは、
①日本籍船
②日本人が乗船する外国籍船
③日本の船舶運行事業者運行する外国籍船または・・・略・・・です。
元船員の話によれば、日本の海運会社が運航している外国船(外国航路に就航している船舶)は約2000隻ですが、日本国籍を持つのは約100隻ほどです。ほとんどは海運会社が税金の安い外国にペーパーカンバニーをつくり、その国に登録しています。これを「便宜置籍船」といます。本来、船舶は「旗国主義」をとっており、実質的に海運会社が支配している船舶でも、その船舶が所属する国の法律が適用されます。
元船員がいうように、「旗国主義」を徹底すれば、護衛艦は100 隻程度にしか対応できません。そこで、日本船籍の船だけでなく、日本人船員が乗船したり、あるいは日本向けの貨物を積載している外国船籍の船にまで護衛対象を広げたわけです。
船員いわく。「税金のがれのために、法のゆるやかな国に船舶を移動して、日本人船員の職場をなくしておきながら、海賊に襲われるからと日本政府に泣きつき、『国民の税金を使って自衛隊を派遣させろ』(日本船主協会の要求)などと言うのは、虫がいいにもほどがある」(『週刊金曜日』2月6日号「論争」欄)と。鋭い指摘です。
朝日新聞(3月15日朝刊)に、「猛速リストラ副作用」「企業、批判受け政府頼み」の見出しの記事に
(日本経団連が政府に雇用セーフティネットの拡充を求める緊急申し入れに対して)「しかし、小さな政府を求めてきた経済界が急に政府頼みに転じる姿には、民主導で能力育成の仕組みを作るなど、企業としての責任も示さなければ、小手先の弥縫策になってしまう」と批判。
構造改革、小さな政府、官から民などなど、その結果が、かんぽの宿に代表されるように国民の財産を食い散らかし、景気が悪くなれば、散々儲けを生み出させた従業員を路頭に放り出し、政府に「尻を拭け」とは、見下げ果てた輩だ。
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